5月22日(土)にシネスイッチ銀座にて、初日舞台挨拶が行われました。

緊張した面持ちの川口監督、「トロッコ」カラーの鮮やかな緑色のドレスが素敵な母親役の尾野真千子さん、なんとも饒舌だったお兄ちゃん役の原田賢人くん

客席は満席・立ち見も出る大盛況で熱気ムンムンでした

舞台挨拶の一部をレポートします。
Q:本日お越し下さった方々に一言監督:本当に今日は来て下さってありがとうございます。私の祖父が映画をよく見にきていた銀座で公開できて、とてもうれしく思います。
原田:今日は「トロッコ」にお越しいただき、ありがとうございます。この映画は、監督さん、共演者さん、スタッフに支えられて、実力以上の演技をみせることができました。
あまりに立派なご挨拶に登壇者も客席もビックリ。
思わず拍手と笑いが客席から沸きあがりました!
Q:台湾ロケ、海外での撮影について監督:台湾人の撮影監督リー・ピンビンさんの「台湾にはトロッコが残っている」との一言で始まり行ったんですが、有名なホウ・シャオシェン監督が「俺は日本人の映画監督やスタッフには昔に世話になったから、お前のことは知らないけど応援してやる」と言ってくれたんです。日本の映画の大先輩たちとホウ・シャオシェン監督に感謝です。こういう気持ちを後輩に引き継いでいきたいなと思いました。
原田:台湾は自然がいっぱいあって良かったです。でも撮影中は、他の監督は「はい、カットです」と元気よく言うんですけど、川口監督は「はい、いいでしょう」と言って終わるので、ちょっと自分の演技がどうなのかずっと不安でした。
監督:いや〜。いいからいいと言ったんだけど、こんなこと言われると思ってもみなかった(笑)。
尾野:撮影現場は何も言葉が通じなくて最初は大変だったんですけど、身振り手振りというのは本当に通じるんだなと思いましたね(笑)相手役の人とも身振り手振りで、“こういう風にやろう”と話してましたね。
Q:熱狂的に受け入れられたムンバイ映画祭での上映について監督:ムンバイというたくさん映画が撮られる場所で観ていただき、インドの方にもすごく喜んでいただきました。インドの方は喜怒哀楽がハッキリしていて、特に弟役の鴇に笑ったり泣いたりしていましたね。最後は拍手していただきまして、サリーの方が近づいてきて、私の孫を思い出したとか、自分のおじいちゃんを思い出したとか感想を話してくれました。また、インドはイギリスとの関係があるので、イギリスなどへの思いもあったようです。こういった全く常識や慣習の違う人たちに観てもらって、感激して下さったのは嬉しかったです。
Q母親役について尾野:以前に子供が亡くなった母親役はありますが、目の前に子供がいるというのは初めてだったんです。初めてだったので、子供をどう扱っていいかわからなくて・・・。よく現場の前に子供とのコミュニケーションの時間を設けて頂くことがあるんですが、私は今回はしなかったんです。どうしていいかわからなくて、ただただ台本を読んで、(子供との)距離感のある母親役ということもあったので、ほっとこうと思いました(笑)。子供は子供で成長するし、私は私で成長していきたいという気持ちがありましたので、そのままの“原田賢人くん”と“尾野真千子”で台湾入りをして、そうするとなんとなく仲良くなってくるんですよ。なぜかというと、台湾のキャスト、スタッフたちと子供がつながってゆく、そうすると私も自然と仲間に入れてもらっていて、仲良くなってくる。気がつけば、いつの間にか子供との距離が縮まっていって、今は楽しい思い出しか残っていないですね。
映画の通りに、距離がどんどん縮まっていったのかなと思います。
Q:尾野さんの母親役について原田:会場にいるお母さんには申し訳ないんですけど、尾野真千子さんは若くてキレイで、こんなお母さんだったらいいなと思います(笑)。
尾野:いい子供ですね(笑)
尾野さん、原田くんの頭をなでなで!
Q:監督から最後に一言監督:日本の社会がすごく閉塞的な社会になっていて、元気づけたいと思っています。歯を食いしばって誰のせいにもしないで生きている親御さんとか、子育てに一生懸命頑張っていらっしゃる女性の方たちとかを応援したいという気持ちで、この映画を撮りました。一人でも多くの人に見てもらいたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
posted by トロッコスタッフ at 21:13|
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